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株価チャートのパターン
第二章 株価チャートの基本をマスターする
株価チャートのパターン
株価チャートを見ていると、株価の動きが何らかのパターンに沿っている時があります。そのようなパターンを元にして、売買タイミングを考えることもできます。ここではその見方を紹介していきます。
天井でのパターン
株価が天井をつける時には、図1や図2のような動きをすることがあります。図1は「ダブルトップ型」、図2は「ヘッド・アンド・ショルダー型」と呼びます。図2の形は日本では「三尊天井」とも呼びます。
ダブルトップ型
は、天井を2回打って株価が下落する形です。高値からいったん下落した後、再度上昇したものの、直近の高値のあたりで止まって、下落に転じることでこの形になります。高値を抜くだけの買いエネルギーがなかったことを意味します。
ヘッド・アンド・ショルダー型
は、天井を3回打って株価が下落する形です。高値をつけた後いったん下落し、その高値を越えたものの1回目の安値のあたりまで再度下落し、そして再度上昇するものの1回目の高値のあたりで止まって、下落に転じたものです。1回目の高値は抜けたものの、それよりさらに上へ行くだけの買いのエネルギーがなかったことを意味します。
これらの型では、安値の位置に線を引きます。この線をネックライン(neckline)と呼びます。そして、そのネックラインを割り込んだら、売りのタイミングが来たものと判断します。
図1.ダブルトップ型
図2.ヘッド・アンド・ショルダー型
底でのパターン
ここから天井でのパターンと 同様に、株価が底をつける時にもパターンが出ることがあります。天井の時とちょうど逆で、図3や図4のような動きがあります。図3は「ダブルボトム型」、図4は「逆ヘッド・アンド・ショルダー型」とよびます。
また、逆ヘッド・アンド・ショルダー型も、3度の安値をつけて、それ以上の安値はないことを意味します。
これらの形がネックラインを上回ってきたら、買いのタイミングが来たと判断します。
図3.ダブルボトム型
図4.逆ヘッド・アンド・ショルダー型
保ち合いのパターン
株価が保ち合いの動きになる時にも、パターンが出ることがあります。保ち合いパターンを大きく分けると、上下のラインが平行になるものと、徐々に収束するものの2通りになります。
上下のラインが平行になっている型としては、ボックス型とフラッグ型があります(表1)。株価が支持/抵抗のどちらに抜けるかが比較的わかりやすいので、売買タイミングも計りやすくなります。
一方、上下のラインが収束する形としては、三角形型、ウェッジ型、ペナント型があります(表2)。この場合、株価が支持/抵抗のどちらに抜けるかが最後まで微妙なので、売買タイミングの判断は難しいと言えます。
なお、パターンから抜ける時の株価の方向は、パターンに入る前と同じになることが多いとされています。つまり、パターンに入る前が上昇トレンドであったなら、パターンから抜ける時も上に抜けることが多いことになります(表1と表2の実線で示した部分)。
しかし、必ずしもその方向に動くとは限りません。あくまでも、支持線/抵抗線のどちらか側に株価が抜けるかを見た上で、売買タイミングを考えます。
表1.上下のラインが平行になるパターン
上昇
下降
ボックス型
フラッグ型
表2.上下のラインが収束するパターン
上昇
下降
三角形型
ウェッジ型
ペナント型
パターンで売買タイミングを見る例
それでは、実際の株価チャートを使って、パターンで売買タイミングを見てみましょう。例として、富士電機ホールディングス(6504)の2003年10月〜2005年10月の週足チャートを使います(画面1)。
まず2003年10月〜2004年4月にかけて、ダブルボトム型が出ています。2004年3月末頃に株価がネックラインを上回ると(買いポイント1)、その後の1ヶ月ほどで約20%上昇しています。ただ、上昇は長続きしていません。
ダブルボトムが出たからといって、必ずしも底打ちとは限らない例になっています。
2004年6月〜2004年12月にかけては、緩やかな下降三角形のパターンが出ています。そして、2005年1月に株価がパターンの上側のラインを抜くと(買いポイント2)、その後は好調に上昇していることがわかります。
なお、下降三角形型だと、パターンに入る前は株価が下落傾向であることが多く、パターンを抜けた後にも下落傾向が続きやすいと言われています。しかし、この例のように、上昇トレンドに変わることもあります。あくまでも、株価が支持線と抵抗線のどちらかを抜いたかで判断します。
画面1.パターンで売買タイミングを見る例
(富士電機ホールディングスの2003年10月〜2005年10月)
移動平均線はテクニカル分析の基本
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目次
第一章 「買える株」「買えない株」を見極める
■
ファンダメンタル分析とテクニカル分析
■
会社四季報の基本的な見方
■
売上や利益の伸びている銘柄を選ぶ
■
財務の悪い銘柄は買わない
■
成長中で株価収益率(PER)が狙い目
■
経営効率の良い銘柄を選ぶ
■
株価純資産倍率(PBR)も目安にする
■
買収ターゲットになりそうな銘柄を探す
■
さまざまな要因を考慮して銘柄を選ぶ
■
スクリーニングで良い銘柄を見つける
第二章 株価チャートの基本をマスターする
■
株価チャートの見方
■
一本のローソク足の意味とタイミング
■
複数本のローソク足の組み合わせと売買タイミング
■
株価と出来高の関係
■
株価の傾向(トレンド)と抵抗線/支持線
■
株価チャートのパターン
第三章 移動平均線を使いこなして売買タイミングを読む
■
移動平均線はテクニカル分析の基本
■
グランビルの法則で売買タイミングを読む
■
ゴールデンクロスとデッドクロスは参考程度
■
移動平均の最適な計算時間を選ぶ
■
株価と移動平均線との離れ具合
第四章 着実に賢く儲ける基本戦術
■
「リスク」をなるべく軽減する
■
株式ポートファリオを組む
■
勝ち負けの差を小さくする
■
トレンドに沿って売買する
■
値動きの良い銘柄を選ぶ
■
短期売買と長期投資のどちらが良い
■
得意な銘柄を作る
■
損切りできない人は儲けられない
■
逆指値を使いこなそう
■
税金対策を考えてみよう
■
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