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短期売買と長期投資のどちらが良い
第四章 着実に賢く儲ける基本戦術
短期売買と長期投資のどちらが良い
株式投資の方法を期間で分けると、短期/中期/長期に分けられます。これらのうち、どの方法を使えば良いのでしょうか?これも考えて見ましょう。
普通の個人投資家にデイトレードは難しい
売買委託手数料が自由化されて大幅に安くなり、またインターネットでの株式取引が一般化したこともあって、個人投資家の間でもデイトレード(daytorade)をする人が増えました。
デイトレードは、買った株式をその日のうちに売って翌日に持ち越さないという、超短期の投資方法です。翌日になるまでに何かが起こって、株価が急落してしまうこともありますが、デイトレードならそのような心配がないのがメリットです。
業績に影響を及ぼすような発表は、通常は市場が終わった後に行われます。そのため、その情報を知ったとしても、その場で即座にアクションを起こすことはできず、翌日に市場が開くのを待つしかありません。
また、テロなどの大きな事件が起こって、翌日に株式市場全体が大混乱になって株価が下がることもあります。こういうことから考えると、デイトレードも良さそうに思えます。
ただ、デイトレードで儲けられるかどうかと言うと、なかなか難しいですが、当サイト作成時点は株式市場全体が好調なので、比較的設けやすいと言えますが、株価は上がるばかりではなく下がる日もあります。
売買には手数料がかかりますので、頻繁に売買を繰り返すと、手数料で資金が減っていくという弱点もあります。
さらに実際問題として、普段仕事をしている人が、その片手間にデイトレードをするのは、まず無理ではないでしょうか。やるとすれば会社で仕事中にすることになりますが、それがバレてクビにでもなったら目も当てられません。
したがって、一般の個人投資家にはデイトレードはお勧めしません。お金と時間に余裕のある人でないと、難しいと思われます。
短期売買はタイミングで見てやる
デイトレードとまではいかなくても、その場の株価の勢いだけに注意して、投機的に数日程度の短期売買を繰り返している人も多いようです。こういった手法を「
スイングトレード
」と呼びますが、これもあまりお勧めしません。
短期売買でもデイトレード同様、買ったり負けたりになることが多く、利益率はそれほど上がりません。しかし、手数料の率は短期だろうと長期だろうと変わらないので、短期売買を繰り返すと、手数料をどんどん取られてしまって、気が付くと資産が大きく減っている、というようなことになりやすいのです。
ただ、急落時のリバウンド狙いなど、短期でも比較的大きく儲けられることもあります。短期売買をするなら、そのような特別な場合にのみする方が良いでしょう。
日本株への長期投資も不安
では、長期投資(数年以上)はどうでしょうか?一般に、「投資は長期のスタンスで」とよく言われていますが、株式投資も長期が良いのでしょうか?かつての日本のように、経済が右肩上がりだった時代は、買ってただじっくりと持っておくのがもっとも良い投資でした。
企業の成長に伴って株価が上昇し、配当ももらえて、しかも株式分割(当時の言い方では無償増資)で株数も増えたので、大きく資産を増やすことができたのです。
しかし、今後の日本を考えると、経済が長期的に右肩上がりで推移することは考えにくいでしょう。少子化が進んで人口が減少に転じたことなど、日本経済にとって大きくマイナスに作用しそうなことがあります。
このように、長期投資が成功するための前提は、「経済が右肩上がりする」ということです。中国のような成長の真っ只中の国に対してなら、長期的投資は有効な戦略だと思います。しかし、今後の日本株に対して長期投資をするのは、不安が大きいと言えます。
長期投資するなら、
現在成長中の企業
を選ぶことが必要でしょう。当サイト作成時点では日本経済は回復傾向ですが、すべての企業が好調というわけではありません。そのような中から元気な企業を選んでおけば、成長して売上や利益が伸びることで、それに応じて株価も伸びることが期待できます。
ただ、成長中の企業は、成長が失速してしまうと失望売りが出て株価が急落することがありますので、その点に注意が必要です。
中期投資で儲ける
短期も長期もよくないとなれば、残る投資方法は中期投資になります。
バブル崩壊後の日経平均株価の動きを見ると、景気の後退と回復に合わせて、ほぼ3〜4年の周期で上昇と下落を繰り返す形になっていました。しかも、上昇局面よりも下落局面が長い傾向がありました(画面1)。
当サイト作成時点では久々に上昇局面が長く続いていますが、これもいつまでも続くとは限りません。状況によっては、また数年程度の下落に見舞われる恐れもあります。
今後もこのような動きが続くとすれば、株式を長期保有しても、値下がりによる大幅な儲けは見込みにくいでしょう。個別の銘柄では今後も成長するものがあるでしょうが、そのような銘柄ばかり買うことができるかというと、それはまず無理です。
そこで、日本の株式に投資するなら、中期(数ヶ月〜3年程度)で儲けるのが良いのではないかと思います。景気の波に合わせて、
株価が底を打ったことを確認して買い、ピークを過ぎたことを確認して売る
、という手順を繰り返して、儲けを積み上げるのが良いのではないでしょうか。また、儲けの取り方も、欲張って何倍にもなることを狙わずに、10%〜20%程度の儲けが出たら確実に利益確定していく方が良いでしょう。
画面1.バブル崩壊後の日経平均株価
得意な銘柄を作る
はこちらへ
目次
第一章 「買える株」「買えない株」を見極める
■
ファンダメンタル分析とテクニカル分析
■
会社四季報の基本的な見方
■
売上や利益の伸びている銘柄を選ぶ
■
財務の悪い銘柄は買わない
■
成長中で株価収益率(PER)が狙い目
■
経営効率の良い銘柄を選ぶ
■
株価純資産倍率(PBR)も目安にする
■
買収ターゲットになりそうな銘柄を探す
■
さまざまな要因を考慮して銘柄を選ぶ
■
スクリーニングで良い銘柄を見つける
第二章 株価チャートの基本をマスターする
■
株価チャートの見方
■
一本のローソク足の意味とタイミング
■
複数本のローソク足の組み合わせと売買タイミング
■
株価と出来高の関係
■
株価の傾向(トレンド)と抵抗線/支持線
■
株価チャートのパターン
第三章 移動平均線を使いこなして売買タイミングを読む
■
移動平均線はテクニカル分析の基本
■
グランビルの法則で売買タイミングを読む
■
ゴールデンクロスとデッドクロスは参考程度
■
移動平均の最適な計算時間を選ぶ
■
株価と移動平均線との離れ具合
第四章 着実に賢く儲ける基本戦術
■
「リスク」をなるべく軽減する
■
株式ポートファリオを組む
■
勝ち負けの差を小さくする
■
トレンドに沿って売買する
■
値動きの良い銘柄を選ぶ
■
短期売買と長期投資のどちらが良い
■
得意な銘柄を作る
■
損切りできない人は儲けられない
■
逆指値を使いこなそう
■
税金対策を考えてみよう
■
リバウンド狙いの短期勝負
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